Aurora MySQLバージョンアップの注意点について記載します。
まず、各バージョンのサポート期限は以下のようになっています。
MySQLバージョン | MySQL | AWS RDSのMySQL | AWS AuroraのMySQL |
5.7 | 2023年10月 | 2024 年 2 月 | 2024 年 10 月 31 日 (Aurora バージョン2) |
8.0 | 2026年4月30日 | 未定 | 未定 (Aurora バージョン3) |
MySQL5.7のサポート期限は、もうすぐそこまで来ています!
では、バージョンアップについて、記載していきます。
公式情報の参考ページは以下になります。
メジャーバージョンのアップグレードには、既存のアプリケーションとの下位互換性のないデータベースの変更が含まれる場合があります。
MySQL DB エンジンのアップグレード - Amazon Relational Database ServiceMySQL を実行する Amazon RDS DB インスタンスをアップグレードします。
マイナーバージョンのアップグレードに含まれるのは、既存のアプリケーションとの下位互換性がある変更のみです。
MySQL DB エンジンのアップグレード - Amazon Relational Database ServiceMySQL を実行する Amazon RDS DB インスタンスをアップグレードします。
バージョンアップにはメジャーバージョンアップとマイナーバージョンアップがあるということです。
まずはメジャーバージョンアップについて記載します。
メジャーバージョンアップ
以下のいづれかのバージョンアップを指します。
- MySQL 5.6 から MySQL 5.7 へ
- MySQL 5.7 から MySQL 8.0 へ
公式情報に記載の通り、メジャーバージョンアップには非互換性な点があります。
メジャーバージョンのアップグレードには、既存のアプリケーションとの下位互換性のないデータベースの変更が含まれる場合があります。
MySQL DB エンジンのアップグレード - Amazon Relational Database ServiceMySQL を実行する Amazon RDS DB インスタンスをアップグレードします。
よく検証してバージョンアップする必要があります。
通常のMySQLのバージョンアップと同様にリリースノートの調査や動作検証を行ってから、バージョンアップします。
また性能面でも
- MySQL 5.6 から MySQL 5.7 へのバージョンアップ
では、性能が劣化するケースがあるため、注意が必要です。
また、MySQL 8.0ではクエリキャッシュ機能がなくなるので、この点も要注意です。
また、インスタンスクラスによって、選択可能なAurora MySQLバージョンが異なるので注意が必要です。
例えば、インスタンスクラスがdb.t3.smallの場合、MySQL8.0系(3.01.0 以降)はサポートされていません。db.t3.smallでは、現状、MySQL5.7系しか選択不可で、MySQL8.0系(3.01.0 以降)にアップデートできないということになります。
db.t3.smallを使用していて、MySQL8.0にアップデートしたい場合は、インスタンスクラスをdb.t3.smallから変更する必要があるということです。
DBインスタンスクラスと利用可能なAurora MySQL バージョンの対応表は以下の公式ページで確認できます。
次にマイナーバージョンアップについてです。
マイナーバージョンアップ
公式情報に記載の通り、マイナーバージョンのアップグレードに含まれるのは、下位互換性がある変更のみです。
マイナーバージョンのアップグレードに含まれるのは、既存のアプリケーションとの下位互換性がある変更のみです。
MySQL DB エンジンのアップグレード - Amazon Relational Database ServiceMySQL を実行する Amazon RDS DB インスタンスをアップグレードします。
経験上、特に検証なしでバージョンアップして問題なしです。
リリースノートを念の為、確認しておくとより安心かと思います。