Elemental MediaConvertを使用した動画配信ーAWSでオンデマンド動画配信する方法をざっくり理解する

Elemental MediaConvertを使用したオンデマンド動画配信について記載します。

  • 動画配信の構築とか難しいんでしょ?
  • 細かいことは置いておいて、ざっくりどうやればいいのか理解したい

という方向けの入門記事です。

以下のような構成を想定しています。

Elemental MediaConvertを使ったオンデマンド動画配信

Elemental MediaConvertを使ったオンデマンド動画配信

以下の流れで動画配信できます。

動画配信の流れ

①映像をS3に格納
②Elemental MediaConvertで変換
③変換したデータをS3に格納
④CloudFront経由で配信

本記事では具体的な設定やソースコードの記載はしていません。ざっくり動画配信の流れを理解しよう!という記事です。

ライブ配信&アーカイブ配信は以下の記事をご参照ください。

Elemental MediaLiveとElemental MediaStoreを使ってライブ動画配信をざっくり理解する
Elemental MediaLiveは、PC などからインターネット経由で動画を受け取り、ライブ配信形式に適した形式に動画を変換してくれます。アーカイブ出力もできます。 Elemental MediaStoreは、低遅延のシンプルな配信サーバとして利用可能です。ライブ配信の配信オリジンサーバとして使える感じです。

Elemental MediaConvertを使いますので、Elemental MediaConvertが何者かについて書いていきます。

スポンサーリンク

Elemental MediaConvertとは

まずElemental MediaConvertについてです。

Elemental MediaConertとは、配信に適したファイルやサイズに変換(エンコード)してくれるサービスです。

動画配信では、PCやスマートフォンなど多様なデバイスによる視聴を前提になり、配信に適した形式に変換する必要があります。

Elemental MediaConvertは、オンデマンドの動画コンテンツ配信に必要なファイル変換処理を信頼性の高い方法によって提供するサービスです。

次に動画ファイル変換処理について書いていきます。

ファイル変換処理をみていく

以下の流れで、動画ファイルを変換し、配信可能な動画ファイルにします。

ファイル変換処理

①映像をS3に格納
②Lambdaの起動
③Elemental MediaConvertで動画ファイルをコンバート

映像をS3に格納

動画ファイルをS3に格納します。この時点では配信を意識したファイル形式でなくて問題ありません。

Elemental MediaConvertがうまうこと処理してくれるからです。

Lambdaの起動

S3にファイルが置かれたことをトリガーにLambdaが起動するように設定しておきます。

以下の記事のようなことをするということになります。

チュートリアル: Amazon S3 トリガーを使用して Lambda 関数を呼び出す - AWS Lambda
このチュートリアルでは、コンソールを使用して Lambda 関数を作成し、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) のトリガーを設定します。トリガーは、Amazon S3 バケットにオブジェクトを追加するたびに関数を呼び出します。

Lambdaは起動したらファイルをElemental MediaConvertが配信に適した形式にコンバートします。

Elemental MediaConvertで動画ファイルをコンバート

Elemental MediaConvertはLambdaから呼び出されます。

呼び出されたらファイル変換をして、変換後のファイルはS3に格納されます。

ここまでで配信準備完了です。

動画配信の流れ

CloudFront経由でS3にアクセスすることで動画を見れます。

まとめ

動画配信には、Elemental MediaConvertというものを理解する必要がありますが、それ以外に使用するサービスは

  • S3
  • Lambda
  • CloudFront

と使い慣れたサービスではないでしょうか。

思ったより簡単に動画配信サービスが構築できる…!ということです。